大学進学は負け組の選択?進学フェアの帰り道での息子との会話

彩の国進学フェアに行った帰り。南浦和駅で京浜東北線から武蔵野線へ乗り換える。電車を待ってる間に、息子が話しかけてきた。

駅のホーム

息子
ねえ、とーちゃん。

なんだ?

息子
とーちゃんは、東北大学を卒業したんでしょ?

そうだよ。

息子
東北大学って、頭いいんでしょ?

東北大学は頭がいい、と言い切れるかというと、微妙だといつも感じる。偏差値で言えば高い方なのだが、テレビに出てくる高学歴芸人とか、インターネット上で活躍する高学歴有名人の中に、東北大学出身者は少ない。あまり存在感がないように思える。

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うーん、まあ、人によって言うことが違うけど、偏差値で言ったら上の方だね。たぶん、上から1%か2%くらいじゃないの?

息子
オラも東北大学に行った方がいいの?

このセリフはどこかで聞いたな、と一瞬思った後、思い出した。上の娘が高校受験する時、私の出身校である越谷北高校を受けると言い出したのだ。子供というのは、親が行った道をトレースしてみたいと思うものなのだろうか。娘は結局、他の高校に行ったが。

そりゃあ、東北大学に行ってくれたら、とーちゃんは嬉しいよ。とーちゃんは東北大学が好きだし、頭がいいって思ってもらえることが多いから、就職する時にも有利だからね。

息子
そうなんだ。

でも、嬉しいけど、その嬉しいってのは、なんとなく嬉しいっていうだけで、東北大学を目指すのが正しいというわけじゃないよ。

息子
うーん。そうなの?

そもそも、中学生の時から大学受験を考えてること自体、負け組の発想だからね。

息子
え、そうなの?

とーちゃんの感覚ではね。一番幸せなのは、若いうちから好きな仕事を見つけて、その仕事を目一杯やることだよ。それがたぶん一番幸せ。

息子
ふーん。

とーちゃんは学歴をつけて、東北大学に入って、大学院にも行って、ちゃんと卒業して就職したけど、最初の就職先でひどい目にあったじゃない。

息子
うん。

私が大学院卒業後に新卒入社した会社は、東証一部上場企業だった。システムエンジニアとして働いた。そこは、給料は高かったけど、労働環境としてはブラック企業だった。毎月の残業時間は80時間ほど。デスマーチ連発で、鬱になって辞めていた。息子には、鬱になった、というところまでは話していないが、ひどい目にあったという話をしたことはあった。

学歴をつけたらさ、もらえる給料は多くなると思うけど、入る会社がいい会社かどうかは、結局わからないよ。

息子
じゃあさ、学歴はあんまり意味ないの?

今日の進学フェアで、息子は高校受験を自分のコトとして受け入れつつあるようだ。その意識の変化が嬉しい。
学歴って、意味はあるけど、負け組の中で勝つかどうかという意味なんだと思ってるよ、とーちゃんはさ。

一番いいのは、自分のやりたい職業とか、人生を賭けたい何かを見つけて、それに向かって目一杯走っていくことだよ。好きなことをしたら、身に付くスピードも全然違うから、成功する確率も高いよ。そういう人は、大学とか考えずに、さっさとお客さんから仕事を受けて仕事をしながら勉強していけばいい。


息子
うん。

そういう、やりたい職業が早いうちに見つけかるかどうかが、勝ち組と負け組を分ける最初の分岐点だと思うよ。そんで、やりたいことが見つからなかった負け組の人が、仕方なく競争するのが受験勉強だと思う。

息子
うーん。そうなの?

とーちゃんの感覚はそんな感じ。とーちゃんは、中学と高校でやりたいことが見つからなくて、仕方なく受験勉強をしたわけ。負け組の中では勝ち組になれて、給料はまあまあもらってるけどね。

私の年収は600万円台後半だ。年齢はアラフォー。これが高い給料かどうかも、表現に迷う。サラリーマン全体の平均よりは高いけど、東北大学出身者の中ではおそらく低い方だろう。

高卒で働いてる人でも、とーちゃんよりも充実した仕事をしている人はたくさんいると思うよ。高卒の人には、すごく楽しそうに働いている人が、たくさんいる。もちろん、そうじゃない人もいるけど。幸せ度は、学歴ではあんまり変わらないなと思うよ。

息子
とーちゃんは、幸せじゃないの?

そうそう。息子には、学歴をつけると幸せになるのかどうか?という観点を持ってほしかった。今日の進学フェアに連れて行って良かった。

総合的に見れば幸せだよ。とーちゃんは、最初に就職した会社は完全に失敗で、ひどい目にあった。そんで2回転職して今の会社に来たでしょ。今の会社は、ひどい会社じゃないから、まあ、普通かな。不幸ではないけど、でもサイコーに楽しい仕事をしてるかというと、そうではないな。

でも、かーちゃんに出会って、結婚して、ねーちゃんもいて、お前も生まれただろ。そんで、楽しく過ごしてる。うちは、たぶんかなり幸せな家だと思うよ。

仕事は普通で、家は幸せだから、全体としたら幸せな方だね。たぶんね。


息子
そっかー。

学歴って、いい会社に入るためにつけるものだって言う人もいるじゃない?それは、あんまり正しくないね。とーちゃんは、学歴をつけて入った会社では、だいぶひどい目にあったからね。

息子
ふーん。

まあ、今お前は人生を賭けたいものが見つかってるように見えないから、とりあえず学校の勉強をするしかないな。

息子
うん。。。

私の最後のひとことは、ちょっと息子を追い詰める感じのある言葉だったかもしれない。でも、ウチの家庭は常に本音をしゃべるのが暗黙のルールだ。取り繕ったことを話すより、きちんと本音を言って信頼関係を作った方が長い目で見れば良いと思う。


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