大学進学は負け組の選択?進学フェアの帰り道での息子との会話
彩の国進学フェアに行った帰り。南浦和駅で京浜東北線から武蔵野線へ乗り換える。電車を待ってる間に、息子が話しかけてきた。
東北大学は頭がいい、と言い切れるかというと、微妙だといつも感じる。偏差値で言えば高い方なのだが、テレビに出てくる高学歴芸人とか、インターネット上で活躍する高学歴有名人の中に、東北大学出身者は少ない。あまり存在感がないように思える。
スポンサーリンクこのセリフはどこかで聞いたな、と一瞬思った後、思い出した。上の娘が高校受験する時、私の出身校である越谷北高校を受けると言い出したのだ。子供というのは、親が行った道をトレースしてみたいと思うものなのだろうか。娘は結局、他の高校に行ったが。
私が大学院卒業後に新卒入社した会社は、東証一部上場企業だった。システムエンジニアとして働いた。そこは、給料は高かったけど、労働環境としてはブラック企業だった。毎月の残業時間は80時間ほど。デスマーチ連発で、鬱になって辞めていた。息子には、鬱になった、というところまでは話していないが、ひどい目にあったという話をしたことはあった。
今日の進学フェアで、息子は高校受験を自分のコトとして受け入れつつあるようだ。その意識の変化が嬉しい。
一番いいのは、自分のやりたい職業とか、人生を賭けたい何かを見つけて、それに向かって目一杯走っていくことだよ。好きなことをしたら、身に付くスピードも全然違うから、成功する確率も高いよ。そういう人は、大学とか考えずに、さっさとお客さんから仕事を受けて仕事をしながら勉強していけばいい。
私の年収は600万円台後半だ。年齢はアラフォー。これが高い給料かどうかも、表現に迷う。サラリーマン全体の平均よりは高いけど、東北大学出身者の中ではおそらく低い方だろう。
そうそう。息子には、学歴をつけると幸せになるのかどうか?という観点を持ってほしかった。今日の進学フェアに連れて行って良かった。
でも、かーちゃんに出会って、結婚して、ねーちゃんもいて、お前も生まれただろ。そんで、楽しく過ごしてる。うちは、たぶんかなり幸せな家だと思うよ。
仕事は普通で、家は幸せだから、全体としたら幸せな方だね。たぶんね。
私の最後のひとことは、ちょっと息子を追い詰める感じのある言葉だったかもしれない。でも、ウチの家庭は常に本音をしゃべるのが暗黙のルールだ。取り繕ったことを話すより、きちんと本音を言って信頼関係を作った方が長い目で見れば良いと思う。